芒種(ぼうしゅ)
2026年6月11日 - 2026年6月15日
腐草為蛍
くされたるくさほたるとなる
Kusaretaru kusa hotaru to naru
腐った草が蛍に生まれ変わる(蛍が現れる)
Rotting grass becomes fireflies
Des herbes en décomposition naissent les lucioles

2026年6月11日から2026年6月15日の二十四節気は芒種(ぼうしゅ)、七十二候は腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)です。

【腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)】とは?

「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」とは、「七十二候(しちじゅうにこう)」の第二十六候にあたります。二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」の次候で、毎年6月10日〜6月15日頃に巡ってきます。 「腐った草が蒸れて蛍になる」という意味を持つこの候は、水辺や田んぼのそばで蛍がひとつ、またひとつと光り始める時期です。梅雨の湿気を帯びた夜の闇に、ふわりと浮かんでは消える蛍の光は、日本の夏を告げる幻想的な風物詩として古くから親しまれてきました。 科学が発達していなかった江戸時代以前、人々は蛍が腐った草や竹の根から生まれると信じていました。暗闇の中で熱を持たずに妖しく輝く蛍の光は、当時の人々には草木の魂が宿ったものとしか思えなかったのでしょう。実際には蛍の幼虫は約1年もの間を水中で過ごし、雨の日に土中にもぐりサナギになります。そして梅雨の頃に羽化した成虫が、わずか1〜2週間という短い命を輝かせながら夜空を舞うのです。 「腐草(くちくさ・ふそう)」という言葉は、蛍そのものの異称でもありました。蛍が草むらの中から生まれるように見えた古の人々の観察眼が、この美しくも不思議な候の名前を生み出したといえます。 この時期に水辺の近くで咲くホタルブクロは、まさに蛍の季節を告げる花。子どもたちが蛍を入れて遊んだことがその名の由来とされています。清らかな水と漆黒の闇がなければ生きられない蛍を見られる場所は今では少なくなりましたが、だからこそその光はひとしお美しく感じられます。

※七十二候の計算方法は七十二候とはを参照ください。