夏至(げし)
2026年6月21日 - 2026年6月25日
乃東枯
なつかれくさかるる
Natsukarekusa karuru
2026年6月21日から2026年6月25日の二十四節気は夏至(げし)、七十二候は乃東枯(なつかれくさかるる)です。
【乃東枯(なつかれくさかるる)】とは?
「乃東枯(なつかれくさかるる)」とは、日本の季節の移ろいを繊細に表現した「七十二候(しちじゅうにこう)」のひとつです。二十四節気の「夏至(げし)」の初候で、毎年6月21日〜6月25日頃に巡ってきます。「乃東(なつかれくさ)が枯れる頃」という意味で、「乃東(なつかれくさ)」とはウツボグサの古名です。 ウツボグサは冬に芽を出し、5月〜7月頃に紫色の花を咲かせ、夏至のころに花穂(かすい)が黒ずみ、まるで枯れたように見えます。他の植物が夏の日差しを浴び青々と繁っていく中、ひっそりと枯れゆく。昔の人はその様子に注目し、七十二候にその名前を残しました。 この候は、冬至の初候「乃東生(なつかれくさしょうず)」と対になっています。冬至に芽を出し、夏至に枯れる——半年をかけてめぐる自然のリズムを、古の人々は植物の姿でとらえていたのです。 黒く枯れた花穂を乾燥させたものは「夏枯草(かごそう)」と呼ばれる生薬になります。煎じて飲めば利尿・消炎作用があり、煎液はねんざ・腫物・浮腫の塗り薬として、またうがい薬にも用いられてきました。英名はheal-all、all-heal。「すべてを癒す」という意味です。ひっそりと枯れゆく姿の奥に、これほどの力を秘めているとは、驚かされます。 夏至は、1年で最も昼が長く、正午の影が最も短くなる頃。梅雨のまっただ中で雨の日が続き、蒸し暑さが増す季節ですが、そんな中に静かに幕を引くウツボグサの姿は、日本の暦が刻む繊細な季節感を象徴しています。
※七十二候の計算方法は七十二候とはを参照ください。